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豊田通商、アフリカ企業に出資しデジタル化推進

2022年5月12日 (木)

国際豊田通商とグループ会社のCFAO SAS(フランス)は11日、共同で設立したスタートアップ企業向けの投資会社Mobility 54 Investment SAS(モビリティ54)を通じ、国際物流のデジタルプラットフォームを運営するナイジェリアのOnePort(ワンポート)に対して200万米ドル(2億6000万円)を出資したと発表した。

(イメージ)

世界的な物流量の増加により、依然としてアナログな物流手配や通関手続きが主流となっているアフリカの国際物流領域の改善が求められるようになった。これまでもアフリカ域内の物流効率化、デジタル化を推進する企業への出資を行ってきたモビリティ54は、アフリカ全土をつなぐ効率的な物流プラットフォーム構築のため、ワンポートへの出資を決めた。

モビリティ54はワンポートへの出資にあたり、アフリカ他国への展開の支援▽これまで同様の出資を行ったSendy(ケニア)、Kamtar(コートジボワール)の両社との連携▽アフリカ域外地域との連携――の3点を重点的に推進し、アフリカ大陸と世界各地をつなぐデジタル物流網の構築を目指していく。

ワンポートはアフリカにおける国際物流の課題解決を目指し、2020年に設立したスタートアップ。同社が運営するプラットフォーム上で貿易業務を一括して行うことができ、現地の港ごとの運営体制や商習慣などの実態に合わせたソリューションを提供することで、荷主の負担を軽減する。ナイジェリアでは50社以上が同プラットフォームを利用しているといい、ことし4月からはガーナにも進出している。