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財務省貿易統計4月、輸出は14か月連続で増加

2022年5月19日 (木)

(イメージ)

調査・データ財務省が19日発表した4月の貿易統計(速報)によると、輸出総額は前年同月比12.5%増の8兆762億4100万円、輸入総額は28.2%増の8兆9154億700万円となった。輸出総額は14か月連続、輸入総額は15か月連続の増加。差引収支は8391億6600万円の輸入超過で、9か月連続の赤字だった。

輸出は鉱物性燃料(2.3倍)、鉄鋼(37.1%増)、自動車(4.8%増)――の増加が目立った。輸入は石炭(3.0倍)、液化天然ガス(2.5倍)、原粗油(99.3%増)――が伸びた。

地域別では、輸出は米国で7か月連続、欧州とアジアは14か月連続で増加。中国は3か月ぶりに前年同月を下回った。輸入は米国で14か月連続、欧州とアジアで15か月連続で増加した。中国は15か月ぶりに減少した。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済停滞の影響を受けた前年からの回復が欧米で顕著にみられる。アジアは経済成長が継続している様子がうかがえる。中国は、新型コロナの感染拡大による「ゼロコロナ」政策による都市封鎖の影響が表れた格好だ。ロシアによるウクライナ侵攻による世界経済への影響は不透明で、先行きを見通しにくい状況が続く。