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財務省貿易統計5月、輸出は15か月連続で増加

2022年6月16日 (木)

(イメージ)

調査・データ財務省が16日発表した5月の貿易統計(速報)によると、輸出総額は前年同月比15.8%増の7兆2520億6500万円、輸入総額は同48.9%増の9兆6367億4200万円となった。輸出総額は15か月連続、輸入総額は16か月連続の増加。差引収支は2兆3846億7700万円の輸入超過で、10か月連続の赤字だった。

輸出は鉱物性燃料(5.0倍)、鉄鋼(60.2%増)、半導体など電子部品(21.1%増)――の増加が目立った。輸入は石炭(3.7倍)、液化天然ガス(2.5倍)、原粗油(2.5倍)――で顕著な伸びを示した。

地域別では、輸出は米国で8か月連続、欧州とアジアは15か月連続で増加。中国は2か月連続で前年同月を下回った。輸入は米国で15か月連続、欧州とアジアで16か月連続で増加した。中国も2か月ぶりに増加に転じた。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済停滞の影響を受けた前年からの回復が欧米で顕著にみられる。アジアは経済成長が継続している様子がうかがえる。とはいえ、ウクライナ情勢の世界経済への影響も不透明で、先行きを見通しにくい状況が続く。