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財務省貿易統計3月、輸出入ともに前年を上回る

2022年4月20日 (水)

(イメージ)

調査・データ財務省が20日発表した3月の貿易統計(速報)によると、輸出総額は前年同月比14.7%増の8兆4609億1800万円、輸入総額は31.2%増の8兆8733億800万円となった。輸出総額は13か月連続、輸入総額は14か月連続の増加。差引収支は4123億9000万円の輸入超過で、8か月連続の赤字だった。

輸出は鉱物性燃料(90.5%増)▽半導体など製造装置(45.8%増)▽鉄鋼(38.8%増)――の増加が目立った。輸入は石炭(1.9倍)▽液化天然ガス(89.2%増)▽原粗油(69.7%増)――が伸びた。

地域別では、輸出は米国で6か月連続、欧州とアジアは13か月連続で増加。中国も2か月連続で前年同月を上回った。輸入は米国で13か月連続、欧州とアジア、中国は14か月連続で増加した。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済停滞の影響を受けた前年からの回復がみられる。中国や欧米などで特に回復傾向が顕著である一方、国内でも経済活動が徐々に活発さを取り戻してきていることから、輸出入ともに大幅に上振れる状況が続いている。とはいえ、ロシアによるウクライナ侵攻による世界経済への影響は不透明で、先行きを見通しにくいのが実情だ。