ロジスティクス本誌編集部の記者たちが注目した直近の物流ニュースを取り上げ、裏側の背景や今後の影響について座談会形式で語り合いました。記事本文だけでは伝えきれない現場の空気感や取材の視点を、読者と共有するのが狙いです。この1週間のトピックを整理してみましょう。
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“現場を歩く”大臣の一手──金子恭之国交相に聞く
記者A「お疲れさま。10月21日の永田町、すごい熱気だったって聞いたけど?」
記者B「いやー、朝からピリついてたよ。高市さんの初組閣で、誰が国交大臣になるかって話で持ちきり。霞が関もざわざわしてたな」
記者C「正午すぎにさ、ある大手メディアが“黄川田仁志議員で確定”って速報出したんだよ。それで一気に現場が騒然」
記者A「それでBさんたちは第一議員会館に?」
記者B「そうそう。14時ごろ着いたら、もう廊下に記者とカメラがズラッと並んでた。黄川田議員の部屋の前がちょっとした会見状態。スタッフに“中どうぞ”って言われて入ったら、ご本人がキョトンとしてるのよ」
記者A「え、そんな感じだったの?」
記者B「うん。“まだ電話きてないよ”“俺が国交大臣って話が出てるらしいけど、本当のところ誰なんだ?”って逆に聞かれちゃってさ。もう笑うしかなかったね」
記者C「で、そのすぐあとに今度は“金子恭之氏らしい”って別の社が報じてさ。こっちは慌てて第二議員会館へダッシュ。地下通路の結構な距離を全力で(笑)」
記者A「永田町の地下で記者が競歩してる光景、ちょっと見てみたいな(笑)。で、金子さんの方は?」
記者C「部屋入ったらもう記者が何人か先にいて、金子議員はイスにどっかり座って談笑中。“これで電話なかったら笑い話だね”とか言ってて、余裕の人って感じだった」
記者B「熊本4区のベテランだし、国交副大臣もやってるからな。落ち着いてたよ。ただ、“自民党に変わったからって急に物事が進むわけじゃない。これまでの方針はちゃんと引き継ぐべきだと思う”って言ってて、公明党への配慮も感じたね」
記者C「あの言葉、重かったな。笑ってるけど、腹の中ではちゃんと考えてるって感じだった」
記者A「で、例の電話が鳴ったのは?」
記者C「16時半ちょっと過ぎ。部屋が静まり返った中で“プルルルル…”って固定電話が鳴った瞬間、みんなピタッと動き止まった。金子議員が神妙な顔で受話器取って、“総理秘書官から電話がありました。これから官邸に来てくれとのことなので、行って参ります”って言ったんだ。空気が一瞬で変わったね」
記者B「あれが“一本釣り”の電話だよ。さっきまで冗談言ってたのに、顔つきがガラッと変わって。カメラのシャッター音だけ響いてた」
記者A「すごいな、それ。まさに“情報錯綜の一日”ってやつだね」
記者C「ほんとだよ。朝の黄川田報道から夕方の一本電話まで、ずっと走りっぱなしだった」
記者B「金子さん、最後に“地域の繁栄なくして国の繁栄なし”って言ってた。2024年問題もリニアの遅れも老朽化対策も、課題山積だってさ」
記者A「なるほどね。一本の電話が国の物流政策を動かす瞬間か。タイトルは“永田町地下通路を疾走の果てに鳴った一本の電話”で決まりだな(笑)」
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