サービス・商品東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社は20日、在来線の特急電車を活用した初の貨客混載輸送を5月24日に実施すると発表した。神奈川県真鶴町でとれた岩ガキを、東海道線の特急「湘南」で小田原駅から東京駅まで輸送。東京都港区の飲食店でその日の午前中に提供を始める。
JR東日本は、営業列車を活用した即日で生鮮品などを輸送するサービス「はこビュン」を展開。これまで新幹線を活用した貨客混載輸送を展開してきたが、今回の岩ガキ輸送を契機として、在来線の特急にも広げることで、さらなるサービスの拡充につなげる。
今回は、早朝にとれた真鶴町産の岩ガキ「鶴宝」(かくほう)を、小田原駅発8時25分発の「湘南14号」で東京駅まで輸送。東京都港区の飲食店「浜焼き真鶴」で11時30分から提供する。
貨客混載輸送をめぐっては、JR旅客各社などが新幹線などを活用したサービスを積極的に推進。新型コロナウイルス感染拡大による旅客輸送の落ち込みによる減収を補う意味合いもあり、こうした新鮮な食材の直送に新たなビジネスチャンスを見出す動きが広がっている。