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近鉄が奈良・吉野の野菜を大阪で直売、貨客混載

2022年6月30日 (木)

▲さくらライナーから荷降ろしする様子(出所:近畿日本鉄道)

国内近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)と近鉄不動産(同)、近鉄百貨店の3社は28日、「近鉄ふぁーむ花吉野」(奈良県大淀町)で生産した新鮮な野菜を特急「さくらライナー」で大阪阿部野橋駅まで輸送し、近鉄百貨店「あべのハルカス近鉄本店」(大阪市阿倍野区)で販売する実証実験を、ことし7月1日に開始すると発表した。近鉄グループ3社が連携した貨客混載輸送の取り組み。営業列車を使って各地の特産品を速達で輸送し、その日のうちに販売する貨客混載ビジネスが、全国に広がってきた。

近鉄不動産は近鉄ふぁーむ花吉野で、水分量をコントロールして糖度を高めたミディトマトやフリルレタスなどの野菜を生産。今回の実証実験は、これまで宅配便などで運搬していた野菜をさくらライナーで輸送し、あべのハルカス近鉄本店の食品コーナー「ハルチカマルシェ」で販売する。



▲(左から)さくらライナー、運搬される野菜

近畿日本鉄道は、大阪難波駅・近鉄名古屋駅間の特急「アーバンライナー」を活用した当日配送サービスを実施しているが、今回の取り組みは旅客鉄道ネットワークを活用した貨客混載輸送の第2弾に向けた実証実験となる。

3社は今回のさくらライナーを活用した実証実験を契機として、貨客混載ビジネスにさらに注力していくとともに、グループ連携を強化して新規事業の創出を進めていく。