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日本郵船、イスラエルの海事VC系ファンドに出資

2022年5月24日 (火)

(イメージ)

ロジスティクス日本郵船は24日、イスラエルの海事専門ベンチャーキャピタル「theDOCK」(ザ・ドック)が運営する投資ファンドへの出資契約を結んだと発表した。ベンチャーキャピタルの目利き力やノウハウを取り込み、社員の出向も行って革新的な技術を持つスタートアップとの連携を広げる考えだ。

出資先のファンドは「Navigator II」(ナビゲーター・ツー)。出資額は非公表。ザ・ドックは同ファンドを通じて、海運や港湾、サプライチェーンの分野で革新的な技術を研究開発するスタートアップ企業に投資やサポートを行っている。日本郵船も同ファンドを通じて、既存事業の強化や、新規事業につながる新技術・アイデアの発掘に取り組み、スタートアップ企業との技術革新を進める考えだ。

日本郵船はスタートアップ企業に対し、これまでも直接出資したり、他社と共同で支援・育成に取り組んだりしてきた。そうしたなか、成長著しい脱炭素やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の分野で、様々な技術を研究するスタートアップ企業とスピード感を持ってグローバルに連携していくことが、ますます重要になると判断。同社では初となる、海事専門のベンチャーキャピタルの運営ファンドへの出資を決めた。

特に、多くのスタートアップ企業が関わる行政や大学、企業などとの生態系のようなネットワークとの接点を持つことを狙っている。ザ・ドックへの社員の出向など人事交流も行う考えで、共同でスタートアップ企業を発掘・評価する。