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日本コンセプト、タンク洗浄業務で脱炭素化推進

2022年5月25日 (水)

環境・CSR日本コンセプトは24日、タンクターミナルでのタンクコンテナの洗浄やメンテナンスにおける、石化燃料に代えてソーラーシステムを活用した脱炭素化を京浜支店(川崎市川崎区)で開始したと発表した。

2025年までに、国内8か所の全支店とマレーシア現地法人に導入。カーボンニュートラルの実現に向けた脱炭素化の機運が物流業界でも高まるなかで、こうしたターミナルにおける業務への環境対応を強化する動きが加速している。

▲京浜支店に導入されたソーラーシステム(出所:日本コンセプト)

日本コンセプトは、地球環境を破壊せずに化学品やフロンガスを輸送するため、反復利用できるISOタンクコンテナの普及を世界規模で独自に展開。脱炭素社会実現の機運が世界中で高まるなか、創業30周年を控えるこのタイミングを脱炭素化推進の好機と捉え、全社を挙げてさらなる環境対策を行うための新規設備投資の一環として、タンクコンテナビジネスのさらなる脱炭素化推進を決断した。

タンクコンテナを利用した化学品やフロンガスの輸送をはじめ、独自ノウハウを活用して厳しい環境基準を満たした洗浄や高度なメンテナンスを施した高品質のタンクコンテナをそろえるほか、危険品である化学品の保管・加温事業、タンクローリーなどへの移し替えサービスも提供する。地球温暖化やオゾン層破壊を防止するため、フロンガスの回収・再生・無害化の処理も厳格に実施している。

さらなる脱炭素化の推進にあたり、従来は石化燃料を燃やして二酸化炭素を排出しながら沸かした蒸気を使用して行っていた、貨物輸送タンクコンテナの洗浄や高融点貨物の移し替え作業を変更。新たにソーラーシステムによる発電を利用したヒートポンプで沸かした温水を使用するほか、洗浄や加温作業で使用している水についても雨水の活用へ切り替えていく方針だ。