大和ハウス、岡山県津山市と企業誘致で連携

国内大和ハウス工業（大阪市北区）は27日、岡山県津山市と「企業誘致に関する事業連携協定」を締結したと発表した。連携しながら積極的に企業誘致を行うとともに、地域の活性化を図っていく。開発プロジェクトの事業拡大を目指す大和ハウス工業と、経済振興を推進する津山市の意向が合致した形だ。

津山市は、中国自動車道のインターチェンジを活用した関西圏など広域アクセス性の高さを前面に出しながら、企業誘致を展開。企業の立地を促進し産業の振興と雇用機会の拡大を図ることにより、地域活性化につなげる狙いだ。

大和ハウス工業は津山市の「津山中核工業団地」内で産業団地「Dプロジェクト津山」を開発。津山市と事業者の誘致について連携し、地域の雇用創出や地域産業の活性化に資することを目的とした協定を締結することとした。今回の協定は、津山市で初の官民連携による企業誘致に関する事業連携協定となる。

▲俯瞰したDプロジェクト津山（出所：大和ハウス工業）

協定は、Dプロジェクト津山に関する積極的な情報発信や早期誘致の実現▽Dプロジェクト津山への立地などを希望する企業に関する情報の共有▽進出企業への優遇制度や地元人材などの情報の提供▽工場などの建設における地域の産業振興と雇用に関する配慮▽目的達成のための必要な事項――の5項目を定めた。

Dプロジェクト津山は、ことし3月に大和ハウス工業が取得して開発に着手。物流施設や製造施設、研究所など事業展開に沿ったエリア拠点などの新設を想定。事業面積は東京ドームの4.6倍の21万8000平方メートルで、うち販売予定面積は16万5000平方メートル。最大で5区画の分譲を予定し、事業規模は200億円を想定している。

中国自動車道「津山インターチェンジ（IC）」に近く、大阪市まで170キロ、広島市まで220キロに位置。関西・中国地域を商圏とする企業の拠点にも適している。