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商船三井、北陸電向け次世代石炭船を「HOKULINK」に

2022年5月30日 (月)

ロジスティクス商船三井は30日、北陸電力向け次世代石炭船を「HOKULINK」(ほくリンク)と命名したと発表した。この日、大島造船所(長崎県西海市)で命名式が行われ、商船三井の池田潤一郎会長、北陸電力の松田光司代表取締役社長など多くの関係者が出席し、高機能の環境対応船舶に対する期待の大きさをうかがわせた。

HOKULINKの名称は、北陸電力の地域会員サービス名「ほくリンク」に由来。運航を通じて、北陸地域のつながりを強めるとともに北陸地域がリンクして発展していきたいという思いを込めた。北陸地域の顧客をはじめとするステークホルダーとの連携を強める契機とすることにより、事業を発展させていくとの決意も込められている。

ことし6月14日に完成した後、北陸電力向けの専用船として、就航中の「ENERGY PROMETHEUS」(エナジープロメテウス)とともに、北陸電力の石炭火力発電所向け海外炭輸送の一翼を担いながら、持続的かつ安定的な電力供給に貢献していく。

HOKULINKは、ドライバルク船の船型開発に知見があり建造経験豊富な国内造船所と、商船三井の運航と荷役に関する経験とノウハウを集結して設計した次世代型石炭船「EeneX」(イーネックス)の第2船。ダブルハル構造を採用することで、海中への汚水排水リスクの軽減や貨物への塩分・錆などの混入リスクの軽減を図るほか、硫黄酸化物スクラバーを搭載し、環境負荷の低い輸送を実現する。

■HOKULINKの概要
全長:234.96メートル
全幅:38.00メートル
型深:20.05メートル
載貨重量:8万9999トン