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古河電工、水害時に即設置できる軽量止水板を発売

2022年6月29日 (水)

▲棚に収納できる折り畳み式止水板「F-Shield」(出所:古河電気工業)

環境・CSR古河電気工業は28日、水害時における倉庫や事務所など建物内への浸水対策として、折り畳み式コンパクト止水板「F-Shield」(エフシールド)を開発し、ことし7月に発売すると発表した。

近年、台風やゲリラ豪雨などによる物流倉庫など建物内への浸水被害が増えている。これまで浸水対策には土のうが用いられてきたが、1袋あたり15キロから20キロと重い上に袋に土を詰める作業も必要なことから、突発的な大雨の際には設置が間に合わず被害拡大を食い止められない課題もあった。土のうは使用後に産業廃棄物となることから環境負荷低減の観点でも代替策が求められていた。

これら課題への対応策として、事前の工事を必要とせず軽量で簡単に設置できる樹脂製止水板が注目されるものの、従来品はサイズが大きく搬送性や保管場所確保の面で課題があった。都市部など保管場所が限られる環境下においては省スペース化した製品が求められていた。

古河電気工業は、長年培ってきた樹脂成型と施工簡略化設計の技術を組み合わせることにより、折り畳み式でコンパクトな止水板の開発に成功。F-Shieldの製品化に踏み切った。折り畳み式で棚や狭い場所でも保管可能であるほか、搬送も容易だ。軽くてワンタッチで組み立てができるため、突発的な大雨の際にも速やかに設置できるのが特徴だ。幅広い間口には製品を連結して設置できるよう、連結部にはそれぞれ最大50ミリの横幅調整機能を施している。

■F-Shieldの製品概要
止水高さ:500ミリ
寸法:(使用時)510ミリ×680ミリ×580ミリ、(保管時)80ミリ×680ミリ×580ミリ
重量:5.8キロ
材料:(本体)ABS樹脂、(金具)ステンレス