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フード東京都内で食品や日用品の即時配達を手がけるクイックゲット（東京都渋谷区）は29日、事業拡大のため第三者割当増資により総額3億5000万円の資金調達を行ったと発表した。サービスエリアを現在の渋谷、港、目黒の3区から他県にも拡大し、人員も増強する計画だ。
同社の増資に応じたのは、いずれもベンチャーキャピタルのSpiral Capital（スパイラル・キャピタル、東京都港区）、マネックスベンチャーズ（同区）、ココナラスキルパートナーズ（同渋谷区）の3社と、個人投資家。
（出所：クイックゲット）
クイックゲットは2017年に設立され、19年から即配サービス「QuickGet（クイックゲット）」を都内3区で展開している。スマートフォンアプリを使った、この分野の先駆的企業だ。「今欲しいものが10分で届く次世代コンビニ」と銘打ち、自前の店に通常のコンビニエンスストアが扱っている以上の商品を揃え、注文受付から30分以内、平均11分で注文主に届けている。
送料は一律250円。テクノロジーを駆使した各種データ解析が品揃えの良さや配達のスピードにつながっているといい、港区内では10人に1人が使うサービスにまで成長したという。
今回の調達資金で、マーケティングを強化し、サービスエリアは都内の他の区や地方主要都市に広げる。配達拠点を現在の3か所から200か所に、フルタイム従業員を現在の20人から80人に、それぞれ増やす計画という。
