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近鉄と福山通運、特急で名阪間即日配送を7月開始

2021年6月28日 (月)

認証・表彰近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)と福山通運は28日、近鉄が大阪難波と近鉄名古屋の区間で運転する特急列車「アーバンライナー(ネクスト・プラス)」を使用した貨客混載事業について、国土交通相より物流総合効率化法に基づく総合効率化計画に認定されたと発表した。福山通運は7月1日より、翌日以降の配送が主流であった名阪間の当日配送サービス(福山グリーン便)を始める。大手私鉄での総合効率化計画の認定取得は初めてという。

「アーバンライナー」で使われていない車内販売準備室を、福山グリーン便の荷物置き場に充てることで、営業列車の空スペースを有効利用した貨客混載の運送サービスを行う。近鉄は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うビジネス・観光需要の低迷で運賃収入が落ち込む中で、既存施設を活用しながら新たな収益源を確保できる。福山通運は、自動車運送業の担い手不足解消やCO2排出削減に貢献できるほか、名阪間の当日配送サービスを安価で提供できることから荷主の利便性を高められるメリットがある。

福山グリーン便は、2キロ60サイズで1700円から。大阪難波駅と近鉄名古屋駅を拠点に、大阪市内と名古屋市内を当日内に配送する。

▲貨客混載輸送の概要、クリックで拡大(出所:国土交通省)