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プロロジス、神戸内陸部でマルチ型物流施設を完工

2022年7月1日 (金)

拠点・施設米プロロジスは6月30日、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸3」(神戸市西区)の建築工事が完了したと発表した。プロロジスは同施設について、医療機器商社の宮野医療器(同市中央区)や国内大手3PL事業者と賃貸借契約を締結。宮野医療器は既存拠点の集約を進めるにあたって、プロロジスパーク神戸3の関西中心部へのアクセス利便性や防災性の高い立地を評価。神戸市や大阪市を中心とする関西の医療機関への配送拠点として利用する予定だ。

プロロジスパーク神戸3は、神戸市内陸部の「神戸テクノ・ロジスティックパーク」内で開発。パーク内にはプロロジスパーク神戸をはじめとするBTS型物流施設3物件と、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク神戸5」が稼働しており、いずれも空室ゼロの盛況ぶりだ。

▲神戸テクノ・ロジスティックパーク(出所:プロロジス)

プロロジスパーク神戸3は、山陽自動車道「神戸西インターチェンジ(IC)」に近く、山陽自動車を経て関西圏をはじめ中国・四国地方など全国に広がる広域幹線網にも直結しており、西日本広域をカバーできる戦略的な立地条件が特徴。JR「三ノ宮駅」と神戸市営地下鉄「西神中央駅」からのバス路線があるほか、マイカー通勤を意識して200台分の駐車場も整備するなど、従業員確保の観点でも優位性が高い。神戸市内陸部の丘陵地帯という立地特性から津波などの災害リスクがなく地盤も強固であることから、防災性に優れている。

1階と2階、3階にそれぞれトラックバースを備えたマルチテナント型物流施設として開発。スロープを利用して2階と3階へコンテナトレーラーが直接アクセスできる仕様で、効率的な物流オペレーションを可能としている。3階と4階に入居予定の宮野医療器は倉庫内の自動化を予定しており、4階の一部を吹き抜けとすることで自動倉庫システムの導入をサポートしている。

BCP(事業継続計画)にも配慮し、神戸テクノ・ロジスティックパーク内の防災拠点施設として防災活動を実施できるよう、非常時の発電機や燃料オイルタンクを設置。防災センターや入居企業の事務所エリアなどの主要機能へ最大で7日分程度の電力供給が可能だ。貯水槽には14日分のトイレ用水を確保するなど、断水時の事業継続を支える。

環境負荷低減の取り組みも推進。全館に人感センサー付きLED照明を採用したほか、倉庫には通常のLED照明と比べて電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明を設置。屋根面には750キロワットの太陽光発電設備を設置し、建物竣工と同時に運転を開始する予定だ。

■プロロジスパーク神戸3の概要
所在地:神戸市西区見津が丘4-11-5
敷地面積:1万9225平方メートル
延床面積:4万5679平方メートル
構造:鉄骨造、地上4階建て
着工:2021年4月