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川崎重工、LNG運搬船を引き渡し

2010年10月4日 (月)

ロジスティクス川崎重工業は4日、ニミックナンバーフォーエスエー向けLNG運搬船「タイターナンバーフォー」を1日に引き渡したと発表した。川崎重工が開発した貨物タンク容積14万5000立方メートルのLNG運搬船で、第12番船となる。

 

タイターナンバーフォーは、4個のモス型球形独立型LNGタンクを持ち、14万5333立方メートルの液化天然ガスを輸送する大型LNG運搬船で、LNGタンクには、川崎重工が開発した防熱システムを採用、高い防熱効果によりLNGの蒸発率を1日当たり約0.15%に抑える。

 

貨物タンク区画は二重船殻、二重底構造とし、LNGタンクはその内側に配置されているため、船体損傷時でも直接タンクに損傷がおよばないよう安全に保護。操舵室は、最先端の電子航海機器を装備し、従来分散配置していた航海機器を集中配置して操作性の向上を図るとともに、全周に窓を配置して360度の視界を確保し、太洋航行中にはワンマン操船が可能となっている。

 

荷役関係の監視・制御は、船橋下の居住区前面、貨物積込・揚荷区域の見通しが良い位置に設けた荷役制御室で行う。荷役制御室には、統合制御監視装置(IMCS)を配置し、荷役関係の監視・制御のほか、機関状態監視を行えるようになっている。

 

■主要目
全長:289.50メートル
長さ(垂線間):277.00メートル
幅(型):49.00メートル
深さ(型):27.00メートル
満載喫水(型):11.90メートル
総トン数:11万8634トン
載貨重量:7万7053トン
貨物タンク容積:14万5333立方メートル(-163度、98.5%で)
主機関:川崎UA-400型蒸気タービン機関×1基
連続最大出力:26900キロワット×80回転/分
航海速力:約19.5ノット
定員:49人
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ