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花王とコストコ、繰り返し使える折りコン試験導入

2022年7月19日 (火)

環境・CSR花王と米系の倉庫型卸・小売業コストコホールセールジャパン(川崎市川崎区)は19日、花王製品の梱包材として従来の段ボールに替えて、繰り返し使えるプラスチック製の折り畳みコンテナ(折りコン)を導入する計画を発表した。まず神奈川県内にあるコストコの1店(倉庫店)で同日から試験導入する。

発表によると、花王はこれまで、洗剤などの製品を販売店に納入する際、主にリサイクル可能な段ボールを使ってきた。しかし、店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程のCO2排出といった面で、課題を感じていた。そこでコストコと協力して繰り返し使用可能な折りコンを使うことにし、その回収・再利用の取り組みを開始する。折りコンには多くの部分でリサイクル樹脂のプラスチックが使われている。

▲段ボール使用時(左)、循環型折り畳みコンテナ使用時(右)の比較(出所:花王)

コストコ川崎倉庫店(川崎市川崎区)で9月30日までの間、約1500の折りコンを使い、製品輸送での品質担保、工場での取り扱い性、物流拠点での作業効率、店舗課題の解決など、利点と課題を抽出する。検証結果をもとに導入店舗の拡大を図る。将来的には日用品や流通の業界全体で循環型折り畳みコンテナの標準化を目指すという。

これは、花王グループのESG(環境・社会・企業統治)活動の一環。コストコも食品廃棄物の削減やリサイクル、プラスチック使用量の削減など、持続性の視点を組み込んだ事業を展開していた。