ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

大塚製薬、カナダに医薬品販売拠点を設立

2010年10月5日 (火)

メディカル大塚製薬は5日、カナダに初の医薬品販売拠点として「大塚カナダファーマシューティカル」社(ケベック州サン・ローラン、OCPI)を設立し、今月から本格的に業務を開始すると発表した。

 

OCPIは、抗精神病薬「ABILIFYR(一般名アリピプラゾール)」と造血幹細胞移植前治療薬「IVBUSULFEXR(一般名ブスルファン)」の2製品の販売を行う。ABILIFYRは、カナダで統合失調症、双極性障害I型躁病期、混合期の適応症を取得しており、OCPIはブリストル・マイヤーズスクイブカナダ社とカナダ国内でのコ・プロモーションを実施する。

 

IVBUSULFEXRは、急性リンパ性白血病、急性非リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、非ホジキンリンパ腫、ホジキン病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、複数の遺伝疾患での造血幹細胞移植前治療時の化学療法、放射線療法との併用療法の適応症を取得しており、OCPIが単独で販売する。

 

今後OCPIは、大塚製薬の医薬品のカナダでの販売承認取得を進め、革新的な医薬品の提供を目指していく。米国の大塚アメリカファーマシューティカル社のマーク・アルトマイヤーCEOは、「カナダでの事業拠点開設は、大塚にとって重要なできごとだ。革新的な製品を通じ世界中の人々の健康に貢献するため、我々の存在感を高められるよう努力していく。」とコメントしている。

 

OCPIの業務開始を受け、カナダ製薬工業団体会長のラッセル・ウィリアム氏は、「世界でも有数の革新的な医薬品を開発・製造している大塚製薬がカナダに投資を行ったことは素晴らしいニュース。これにより、さまざまな革新的な医薬品がカナダ市場に導入され、多くの患者さんがベネフィットを享受できる。さらに、ケベック州の研究団体やライフサイエンス産業が活性化されるものと期待している」と語っている。