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近鉄EXの1Qは最終利益89.6%増、海上運賃高値で

2022年8月9日 (火)

財務・人事近鉄エクスプレスが9日発表した2022年4—6月期連結決算(2023年3月期第1四半期決算)は、営業収入(売上高)が前年同期比52.2%増の3020億3000万円、本業のもうけである営業利益が38.1%増の163億5800万円、経常利益が78.1%増の219億2600万円、最終利益が89.6%増の140億5300万円と、増収増益となった。

発表によると、グループの取扱物量は、輸出・輸入とも減少した。航空貨物輸送は輸出重量で17万6000トン(前年同期比1.8%減)、輸入件数で31万9000件(3.8%減)となり、海上貨物輸送は輸出物量で17万7000TEU(0.4%減)、輸入件数で7万件(0.3%減)となった。

しかし、新型コロナウイルス禍に起因する海上運賃の高止まりが続いたことが売り上げを支えた。海上貨物輸送は堅調さを維持した。航空貨物輸送は、中国上海市のロックダウン(都市封鎖)やウクライナ情勢の影響で減少したが、影響は限定的だった。

23年3月期通期の業績については、期初の予想値を据え置いた。営業収入は9445億円、営業利益は505億円、経常利益は490億円、最終利益は320億円とした。

同社は近鉄グループホールディングス(HD)による株式公開買い付け(TOB)が7月に成立し、同HDの完全子会社となった。8月26日をもって同社株は東京証券取引所での上場が廃止となる見込みだ。