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トヨタ「ダイナ」も出荷停止、日野がOEM供給

2022年8月22日 (月)

荷主日野自動車の国内向けトラック・バス用エンジンの認証不正問題で22日、新たに小型トラック用エンジンにも不正が見つかったことで、トヨタの小型トラック「ダイナ」も出荷停止された。日野の親会社であるトヨタ自動車が同日発表した。

それによると、国の排出ガス試験に関する不正行為が判明した小型エンジンは、トヨタの小型トラック「ダイナ」と「トヨエース」の2019年5月以降に生産された車両にも搭載されている。日野からOEM生産(相手先ブランドによる受託製造)した1万9000台で、いずれも2トン積み系のカーゴとダンプがある。トヨエースはすでに販売を終了しており、ダイナの出荷が22日に日野によって停止された。

トヨタはダイナの注文顧客や購入検討者に対し、「お届けが遅れることで大変な迷惑をおかけする」と陳謝した。すでに購入した顧客に対しては、日野の発表と同様に、性能への問題は確認されていないとし、「対応の要否を含め、日野側で確認を進めている」としている。また、「走行機能への影響はなく、安全上の懸念が発生するものではない」と、不安を抱くユーザーに向けて説明している。

トヨタは豊田章男社長のコメントも発表した。「親会社としても株主としても極めて残念。日野がステークホルダー(関係者)の信頼に足る企業として生まれ変われるか注視し、見守っていきたい」としている。

日野の小型用でも不正、国内向け大半出荷停止