国内茨城県守谷市でアズマロジスティクス(千葉県柏市)の物流施設「守谷センター」が全焼した火災は、22日午前の鎮火から2日が過ぎ、警察と消防による合同の実況見分・原因調査が本格化している。広い焼け跡には柱や梁も一部で崩れ落ち、ビニール手袋など燃えた荷物も散乱するといった困難な状況だが、署員や隊員たちは黙々と調査に当たっていた。
LOGISTICS TODAYは24日、焼け跡を取材した。焦げた臭いがまだ漂う中、鉄骨造4080平方メートルの同施設は、骨組みが随所でゆがみ、トタンのような鉄壁は大きく波打ち、異様な姿を晒していた。その無惨な光景は、いったん出火すると、消火に何日もかかってしまう近年の倉庫火災の怖さを物語るようだった。
合同の原因調査は23日に始まった。24日も厳しい残暑のなか、青地にオレンジ色が入ったユニフォームの消防隊員たちがガレキや燃焼物を片付けながら、原因調査に当たっていた。常総広域消防本部はまだ本火災の規模を発表しておらず、焼損面積の確定を急いでいるが、誰の目から見ても「全焼」であることは疑いようのない状況だ。取手署も消防と協力しながら原因解明を進める。
現場は中小の工場が立ち並ぶ工業団地の一角。道行く人が時折、足を止めながら、焼け跡の様子に目を向けていた。