航空業界の炭素排出量削減課題、各国の支援必要

（イメージ）

ロジスティクス航空業界向けにデータサービスやコンサルティングサービスなどを提供している英IBAの日本代理店は25日、IBAが7月に開いたオンラインセミナーで、航空業界が今後数十年間に直面する炭素排出量削減のためのコストから生じる課題について解説したと発表した。

炭素排出量ゼロに向けた業界計画とそれらの実施コストを検討した。航空輸送量の急速な回復で炭素排出量は再び増加に転じており、持続可能な航空燃料（SAF）が「継続的な炭素排出量削減への現在の唯一の参入ルート」と指摘。

まだ普及にはほど遠い状況だが、中期的にはカーボンオフセットによる排出量レベルの相殺、長期的には各国の政府による炭素排出枠の段階的な廃止、SAF使用のための新たな排出枠、その他の航空税の引き下げといった措置によって、航空業界が負担することになるコスト負担を緩和する可能性がある、と提言した。