三菱重工、自動ピッキングシステムを開発・販売

サービス・商品三菱重工業は8月31日、グループの三菱ロジスネクスト（京都府長岡京市）と共同で、倉庫内AGF（無人フォークリフト）やAGV（無人搬送車）などの機器を制御する自動ピッキングシステムを開発したと発表した。9月1日から物流倉庫向けに販売する。

▲AGFとAGVの連携による自動ピッキングの流れ（出所：三菱重工業）

発表によると、自動ピッキングシステムは、複数のAGFやAGV、パレタイザーを効率的に連携させて制御する装置で、これらの機器をバラバラに使う場合に比べ、搬送・ピッキング回数を削減できる。ピッキング工程の最適化と処理能力向上を実現。多数の作業者が従事しなければならないピッキング作業を自動化することで、人手不足を克服でき、作業者の重労働もなくせる。ヒューマンエラーの削減にも貢献するという。

▲ロジックス・ラボ

「シグマシンクス」と呼ばれる三菱重工のプラットフォーム技術が使われており、さまざまな機械を同調・協調させることができる。

同システムは、三菱重工が横浜市の本牧地区で運営するモノづくりの実証施設「ロジックス・ラボ」でも稼働しており、10月から顧客を対象とした見学も行う予定だ。