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三菱重工、キリンと飲料倉庫自動ピック導入実証

2022年11月21日 (月)

▲三菱重工の実証施設「LogiQ X Lab」(出所:三菱重工業)

ロジスティクス三菱重工業とグループの三菱ロジスネクストは21日、キリンビバレッジとキリングループロジスティクスとともに、飲料倉庫への自動ピッキングソリューション導入に関する共同実証を11月から開始する、と発表した。三菱重工グループが開発した同ソリューションを物流オペレーターにとって負荷の高い荷役作業が求められる倉庫現場に導入。三菱重工が横浜市で運営する実証施設「LogiQ X Lab」(ロジックス・ラボ)で、2023年6月まで運用プロセスの確立と検証を行う予定。

発表によると、同ソリューションは作業者自らが効率化を考えながら行っていたピッキング作業について、機械システムを知能化する標準プラットフォーム「シグマシンクス」により自動化・知能化したもの。独自開発した最適化エンジンや統合制御システムにより、複数のAGF(無人フォークリフト)やAGV(無人搬送車)、飲料ケースなどの製品を自動整列させてパレットに積み付ける「パレタイザー」を効率的に連動させる。さらに搬送やピッキングの回数を削減。一連の工程を最適化し処理能力の向上を図る。

キリングループでは、工場の自動化が進んでいる一方で、倉庫の物流は有人フォークリフトや作業者による手作業が中心。オペレーター不足や重量物のピッキングへの対策など労働環境の改善が急務となっている。今回の共同実証では、安全に配慮した倉庫の物流現場の課題解決に取り組む。

具体的には、AGFが保管棚からAGV、パレタイザーに対して補充品を供給し、ピッキング後の完成品をAGVなどで回収。保管棚まで搬送する作業をシステム化する。このほか、倉庫のピッキング実績データをもとに、最適な機器構成やレイアウトを検討。最小限のパレタイズ回数を実現する。

▲自動ピッキングフローのイメージ

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LOGISTICS TODAY編集部
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