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日野が品質マネジメントを再構築、信頼回復具体策

2022年9月2日 (金)

(イメージ)

荷主日野自動車のエンジン認証不正問題で、同社は2日、品質マネジメントシステムの再構築策を発表した。8月30日に公表した「信頼回復プロジェクト」の具体策の一つで、一連の不正を生んだ開発と認証・品質保証の領域を大きく見直し、プロセスへのチャックを強化する。

発表によると、品質マネジメントシステムの再構築策は大きく「仕組み面」と「運用面」に分けられる。

仕組み面では、企画から設計、実験、認証、量産までの一連のプロセス管理の仕組みを定着させる。開発・法規認証・品質保証の確実性も向上させる。そのために、ISO9001など外部監査を伴うマネジメントシステムを導入し、開発目標値や出荷管理値、諸元値を管理できるようにする。

運用面では、システムの実効性を担保するガバナンス体制を整備する。出荷品質のみならず開発・設計仕様でも品質保証部門の関与を強化する。規定や標準のタイムリーなアップデートや、法規要求に沿った設備管理など、開発インフラの整備や維持管理をチェックする仕組みを強化する。

同社はこうした「仕組み」と「運用」の改革を実現するため、法規動向や情報収集を強化する仕組みも再構築し、監査機能も強化していくとしている。

日野が信頼回復策前倒し発表、トヨタなどの批判で