クリエイト、｢物流強みに｣と厚木の運送会社買収

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M&A継手・管製品販売のクリエイトは20日、神奈川県厚木市の運送会社・ハネイシの全株式を取得し、子会社化すると発表した。子会社化により、荷主と運送会社が連携して首都圏の運送・拠点配置などの物流機能を強化するとともに、効率化を図る。

株式取得を決めた理由について、同社は「従来はコストとみていた物流を差別化する強みと捉え、運送を委託する考え方から、グループで物流サービスの付加価値を提供する考えに変えて、戦略を実行し、グループの企業価値向上を目指す」と説明。ハネイシでは経営の継続性を保ちつつ、クリエイトから非常勤役員を派遣してグループの一体化、相乗効果の拡大、労働管理の整備に取り組む。

ハネイシは首都圏を地盤とする運送会社で、クリエイトの首都圏物流の大部分を担いつつ、神奈川県を中心とした取引先の配送業務も手掛けているが、物流業界ではドライバー不足、人件費・外注費の増加、燃料価格の上昇など、荷主への価格転嫁が進まない厳しい状況下にある。さらに2024年4月からは働き方改革法の完全施行など労働環境の改善が求められており、同社でも経営戦略の見直しを志向していた。

クリエイト運送会社買収が示すもの【解説】