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ジオテク、位置情報など機能集約したサービス提供

2022年10月11日 (火)

(出所:ジオテクノロジーズ)

サービス・商品地図データを活用した事業を展開するジオテクノロジーズ(東京都文京区)は11日、スマートフォン1台でトラック運転手の配送業務を効率化するクラウドサービス「スグロジ」の提供を始めたと発表した。

トラックに対応したカーナビゲーション、集荷配送先情報の共有、動態管理システムを一元化。同社によると、この3つの機能をまとめた物流システムは日本で初めてという。物流の2024年問題の解決を支援するソリューションとして、非効率な輸配送の現場の課題解決を目指す。

今後、3日に発表されたAZ-COM丸和ホールディングス(アズコム丸和HD)との物流DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション開発に関する提携の取り組みとして、スグロジのプラットフォームを利用した新サービス展開も検討していく。アズコム丸和HDの協力会社向けを想定している。

ジオテクノロジーズが問題視しているのは、世代や経験の差で生じる情報格差による配送品質の不安定化や電話やファクスを使ったアナログな情報管理。また、新たな物流システム導入には、多くの専用端末を購入するなど初期投資が必要になるため、中小規模の運送会社にとっては効率化やDXが進展しないという課題がある。

スグロジは輸送会社、運行管理者、ドライバーのそれぞれの視点を大切に、物流DXを目指して2年かけて開発された。特に現場目線を大切にしようと、複数の運送会社に詳細なヒアリングを実施。試験運用では「運転手がマニュアルなしでも即日使えると好評だった」(同社)と直感的な操作性を売りに一つにしている。

▲専用端末はなく、スマートフォンなどで利用できる

初期費用がかからず、専用端末も不要なのも特徴。スマートフォンで業務連絡や集荷配送先の情報、配送先までの経路を確認できて配送時間の短縮に期待できる。運行管理者もデジタル化で伝達漏れを心配する必要がなく、動態管理機能を搭載しているためリアルタイムにドライバーの位置情報を把握でき、迅速で的確な業務遂行につなげることができる。サービス提供開始に合わせ、ことし12月末まで最大3か月間の無料キャンペーンを実施する。初期目標として600社への導入を目指す。

今後は、自社で蓄積した人やトラック、クルマなどの位置情報から道路、建物の地図変化、気象、危険情報を組み合わせたサービス開発を進め、さらなる機能拡充を図る予定。

アズコム丸和、物流DXソリューションを共同開発


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LOGISTICS TODAY編集部
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