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伊藤忠とパワーエックス、蓄電池ビジネスで提携

2022年10月27日 (木)

▲パワーエックスの蓄電池製品(出所:伊藤忠商事)

環境・CSR伊藤忠商事は27日、パワーエックス(東京都港区)との間で蓄電池ビジネスにおける協業に向けた業務提携契約を締結したと発表した。両社の蓄電池やEV(電気自動車)充電といったビジネス領域における協業のさらなる強化を進める。輸送ビジネスにおける業務効率化や環境負荷低減に向けた取り組みを後押しする事業として注目されそうだ。

両社は蓄電池やEV充電に係る事業について、今度の成長が見込める「脱炭素領域」として注目。パワーエックスが推進するEV Charge Station(EVチャージステーション)事業での協業をはじめ、EV充電器で得られる蓄電池データを活用した新規ビジネス創出や蓄電池を活用したエネルギーマネジメント事業の推進、さらにはパワーエックスの蓄電池製品の製造・販売支援や再生可能エネルギー電力の供給など、さまざまな取り組みを加速していく。

パワーエックスは自然エネルギーの普及拡大に不可欠な蓄電池分野において、国内最大級の蓄電池工場を岡山県に建設する計画。定置用蓄電池や蓄電池併設型の超急速EV充電器の大量で安価な製造・販売の実現に向けた取り組みを進めている。国内で不足しているEV充電ステーションの普及・拡大を目指しており、従来製品と比べてはるかに高速で充電できる超急速EV充電器を用いたチャージステーションを2030年までに国内で7000機普及させる考えだ。

一方の伊藤忠商事は幅広く蓄電池ビジネスを展開しており、累計で500メガワット時を超える規模の蓄電システムを販売。搭載している遠隔・制御ソフトウエアを活用したデマンドレスポンスをはじめとする社会課題に沿ったシステムの構築に注力する。

今回の業務提携を契機に、伊藤忠商事が培ってきた蓄電システムの製造・販売におけるエコシステムや総合商社としての広範なグループネットワークを活用することにより、パワーエックスの蓄電池製品の製造・販売のビジネスの立ち上げや蓄電池併設型EV急速充電器の普及促進に貢献する。伊藤忠商事が既に取り組んでいるエネルギーマネジメントの知見も生かして、充電器に併設される蓄電池を活用した電力の最適化ビジネスの推進や新規ビジネスの創出に取り組む。

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LOGISTICS TODAY編集部
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