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経産省のCEV補助金延長へ、白ナンバー対象

2022年11月2日 (水)

行政・団体電気自動車(EV)などの導入費に対する経済産業省の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」(CEV補助金)の適用が延長される見通しとなった。11月中旬にも今年度分の予算が底をついて終了する懸念があったが、先に閣議決定された総合経済対策に追加財源が盛り込まれた。補助の対象は自家用車で、ほとんどが乗用車だが、白ナンバーとはなるものの三菱自動車の軽EV「ミニキャブ・ミーブ」など一部のバンやトラックも適用を受けられる。

(イメージ)

CEV補助金は、個人や法人、地方公共団体などに向けた脱炭素化のための政策で、補助の対象車両はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)、クリーンディーゼル車などだ。2021年度補正予算で予算化され、22年度当初予算で補充されていた。

22年度に入り、日産自動車や三菱自動車の新型軽EVが販売好調となり、補助申請が前年度の2倍のペースで増加。予算残高は10月31日時点で36億円まで減り、11月中旬に底をついて申請受け付けが終了する見込みとなっていた。政府は2050年カーボンニュートラルを目指す上で、隙間のない支援が必要と判断し、追加の財源措置を決めた。補助制度の内容は現行スキームを基本として経産省が検討中だ。財源となる第2次補正予算案の閣議決定に合わせて公表するとみられる。

現行スキームによると、対象車種はメーカーからの申請を受けて指定されており、延長後も踏襲される見通し。乗用車が圧倒的に多いが、バン・トラックも5車種ある。車名と1台当たりの補助額は次の通り。三菱自のミニキャブ・ミーブ(メーカー希望小売価格・税抜221万~223万円)が41万~44万9000円▽フォロフライ(京都市左京区)のEVバン「F1V」(同410万円)が45万円▽同社のEVトラック「F1T」(410万円)が19万9000円▽EVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)のEV3輪トラック「Bange」(バンジ、102万~132万円)が9万2000円▽日本エレクトライク(川崎市中原区)の同「エレクトライク マヒンドラ」(140万円)が12万円。

現予算での受け付けが終了した後、2次補正成立後に再開されるまでの空白期間に登録・届け出された車両が適用対象から外れることのないよう、経産省は時限的な遡及(そきゅう)措置も検討している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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