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創業100年超の辰巳商会、AI契約管理システム導入

2022年12月6日 (火)

サービス・商品内航海運や港湾運送などを手掛ける辰巳商会(大阪市港区)がこのほど、AI(人工知能)契約管理システム「LegalForce(リーガルフォース)キャビネ」を導入した。5000件の契約書を「見える化」し、必要な契約書を1分で探せることが可能になったという。

(イメージ)

同システムを提供したLegalOn Technologies(リーガルオン・テクノロジーズ、東京都江東区)の6日の発表によると、このシステムはAI契約審査プラットフォーム「LegalForce」で培った自然言語処理技術と機械学習技術を活用し、自動で契約データベースを作成し、締結済みの契約書の管理を自動化するシステムだ。

契約書をアップロードするだけで、自動で文字起こし、契約情報(タイトル、契約締結日、契約当事者名、契約開始日、終了日など)を抽出し、検索可能なデータベースに組み上げる。契約書の一元管理を実現すると同時に契約リスクを制御可能にする。2021年1月に正式版の提供を開始し、ことし10月時点で600社を超える企業が有償利用している。

▲辰巳商会の総務部社員ら(出所:LegalOn Technologies)

創業100年を超える辰巳商会では、数千枚以上の契約書を紙で保管しており、すぐに探し出せないことが課題だった。全国の事業所ごとに保管し、所在を把握するのも困難だった。東日本大震災で契約書が津波で流されてしまった経験から、紙からデータ管理に移行することにした。

システム導入の結果、契約書を探す時間が30分から1分に短縮され、5000件の契約書の傾向把握もできるようになり、見える化が実現した。契約更新期限を自動で知らせる機能もあり、適切なタイミングでの契約内容の見直しが行えるようになったという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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