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3Dソフト「FlexSim」、パワーエックス新工場に採用

2022年12月13日 (火)

サービス・商品世界的に実績のある3Dシミュレーションソフト「FlexSim」(フレックスシム)がこのほど、エネルギーベンチャー企業のパワーエックス(東京都港区)に導入された。岡山県に建設中の日本最大級の蓄電池工場で、最適なレイアウトをシミュレーションする用途に使われている。

これは、フレックスシムの日本総代理店であるゼネテック(東京都新宿区)が13日に発表した。

フレックスシムは、米ユタ州のFlexSim Software Products(フレックスシム・ソフトウエア・プロダクツ)が開発した、離散事象解析の3Dシミュレーションソフト。物流倉庫やマテハン、製造ラインなどのシミュレーションモデルを3Dグラフィックを利用して構築し、「人・モノ」の流れを計算する。

例えば、機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を分かりやすい円グラフや折れ線グラフを使って一元的に表示する。稼働率や生産数が最大になる最適解をAI(人工知能)が算出する。企業は倉庫や工場のボトルネックを発見し、性能を最大化するために必要な比較データを瞬時に得ることができる。世界81か国で、6万ライセンス以上が使用されている。

▲自動倉庫やAGVの稼働検証を行っている、 パワーエックス蓄電池工場のシミュレーションモデル(出所:ゼネテック)

パワーエックスは、超急速EV(電気自動車)充電器用や家庭用、船舶用の蓄電池などの製造・販売や、蓄電池を利用したサービスを展開している。岡山県玉野市で建設中の工場は、日本最大級の生産能力を持つ蓄電池組立工場で、2023年からテスト生産を、24年春から製品出荷を開始する。

その工場の生産・出荷計画を満たす最適な作業員数や、AGV(無人搬送車)の台数、自動倉庫などのスペックや、最適な配置を検証するためのソフトとしてフレックスシムが選ばれた。工場建設後も、現実空間をサイバー空間上に再現し、日々の生産需給に応じた現場の最適化に生かすことができる。設備や生産ラインの追加、人員増加など、事業の拡大・成長や環境変化に応じたシミュレーションも都度行える。

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LOGISTICS TODAY編集部
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