調査・データクラウドソリューションの提供企業でコンサルティングも手掛ける米Infor(インフォア)の日本法人、インフォアジャパン(東京都千代田区)は11日、「2023年のサプライチェーンに関する予測」を発表した。5項目挙げて、次のように説明している。
予測1:サプライチェーンの課題は2023年も継続
サプライチェーンの不確実性と変動性の高い状況が続く。企業は在庫を抱える一方で、モノ不足にも対応していかなければならない。人工知能や機械学習などのツールで問題対処の負担を軽減できる。
予測2:今年の冬は困難な状況が続く
ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・食料供給への影響は、ヨーロッパ、中東、アフリカでは厳しい状況が続く。世界中に連鎖的な影響をもたらし、インフレや食糧難、経済的困難が今後も生じる。
予測3:労働力はサプライチェーンの機能不全に決定的な影響を与える
過去2年間の極端な労働者不足を受け、多くの物流セクターで賃金が上昇したが、引き換えに生活費が急激に高騰している。経済格差がサプライチェーン事業体における労働者の力の行使を促す。
予測4:脱中国によりサプライチェーンの不備がさらに露呈する
数年前から中国以外の国にサプライヤーネットワークを多様化する取り組みが行われているが、アジア諸国の港、内陸輸送ルート、水路には、中国の力に見合うような輸送・物流インフラやサービスプロバイダーがまだない。一方、中国の支配下や影響下にある地域を通過する貿易ルートは、中国が引き起こす予期せぬ事態に直面する可能性がまだ残る。
予測5:サプライチェーン可視化が再定義される
リアルタイム可視化市場が、世界的な景気後退とサプライチェーンの成熟に直面していくにつれて、より幅広く、包括的で、統合されたサプライチェーンのビジネスネットワークやアプリケーションプラットフォームが重視されるようになる。
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