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イオン系の冷食欠品補充を自転車で、エニキャリ

2023年1月19日 (木)

フード短距離・ラストワンマイルに特化した物流ソリューションを手掛けるエニキャリ(東京都千代田区)は19日、配達事業者として国内初となる冷凍食品・チルド食品領域で自転車を活用した在庫の店舗間移動を始めたと発表した。宅配事業者などのクール便に比べて、配送コストを半減させるとともに、自転車の小回りを効かせてスピーディーな在庫補充を実現する。

発表によると、イオンサヴール(同中央区)が関東で12店舗を展開するフランス発の冷凍食品専門店ピカールで、在庫不足が発生した場合に別店舗からの補充に対応するもの。配送費は40〜50%に抑えられ、配達の依頼完了から最短30分で移動先店舗まで補充用の在庫を届け、販売機会の損失を防ぐ。自転車配送のためCO2排出量がなく、SDGsや脱炭素化に取り組む企業を中心に引き合いを見込む。

(出所:エニキャリ)

ピカールは、イオン系スーパーなどの一角に設けられたショップインショップの形態を取っているため、路面店に比べると納品頻度が少なく、売り場やバックルームの保管スペースが狭い。このため売れ行きによって在庫不足が発生する傾向があるという。

1回当たりの配送料は650〜850円程度で、保冷保温バッグを利用して配達員が自転車で商品を運ぶ。想定移動距離は直線で1〜2キロ、1回の最大サイズは3辺合計で130センチ。同じサイズで一般的なクール便は1800〜2500円という。

東京都港区、渋谷区のピカールと系列店を対象に始め、順次23区全域に広げる方針で、他の対象小売店への展開も見据える。

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LOGISTICS TODAY編集部
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