環境・CSRラストワンマイルに特化した物流ソリューションを提供するエニキャリ(東京都千代田)は30日、東海大学の研究グループとCO2削減量可視化プロジェクトを3月1日から開始したと発表した。
今回の共同研究では、エニキャリの配達管理システムに格納される配達ビッグデータと、東海大経営学部教授の田畑智章氏らの研究グループのデータサイエンスの知見を組み合わせ、エニキャリが展開する自転車配送によるCO2削減量の可視化・明確化を目指す。両者の役割としては、エニキャリが配達管理システムに格納される配達ビッグデータの提供と可視化に関するシステム開発。東海大学はデータサイエンスを用いたCO2削減量の算出を担う。
日本政府は2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言。日本のCO2排出量である10億4400万トンのうち、運輸部門からの排出量は1億8500万トンを占め、そのうち自動車配送は9割に上る。
自転車での配送はCO2排出がないため、利用が広がれば環境負荷を抑えることにつながる。CO2削減の効果性を可視化することで説得力を向上させ、企業や個人に対して自転車へのモーダルシフトを促す狙いがある。
今後の展開としては、エニキャリ配送によるCO2削減量の算出とデータを定期的に取得する仕組みを構築。次に、自転車物流を利用する企業ごとのCO2削減量や、個人利用者に対して自転車配送サービスを利用した際のCO2削減量を可視化できる仕組みを作り上げる。
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