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アルプス物流、電子部品底堅く業績予想を上方修正

2023年1月31日 (火)

財務・人事アルプス物流は1月31日、2023年3月期の通期連結業績予想について、純利益を前回発表から16.7%増の49億円にするなど上方修正したと発表した。第3四半期までの為替レートが想定以上に円安で推移したほか、電子部品物流事業で国際貨物の荷動きが堅調に推移したことなどが利益を押し上げる。

売上高は0.4%増の1215億円、営業利益は13.0%増の78億円、経常利益は15.8%増の84億5000万円にそれぞれ引き上げる。また株主への利益還元を重視するため、今回の業績予想の上方修正に伴い、期末配当予想を1株当たり23円から28円に修正する。中間配当金と合わせて、年間配当金は同44円とすることも発表した。

同日発表した2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比9.2%増の932億3500万円、営業利益が41.4%増の66億9500万円、純利益が59.4%増の42億4000万円と増収増益だった。

電子部品物流事業は、半導体などの部品不足が解消しつつある自動車関連向けの需要が底堅く推移したが、スマートフォンやパソコンの売れ行きが鈍化した影響で情報通信機器向けの需要が停滞した。

一方で、緊急航空貨物の取り扱いなど輸出入関連が高水準で継続したほか、新規顧客への拡販効果が売上増に寄与した。利益面も増収効果と生産性向上に加えて、円安による為替効果が効いた。