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NSユナイテッド海運3Q、円安で最終利益6割増

2023年1月31日 (火)

財務・人事NSユナイテッド海運が1月31日に発表した2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比36.3%増の1968億6300万円、営業利益が49.1%増の299億5700万円、最終利益が60.2%増の253億5800万円と、増収増益となった。

主力の外航海運事業では、新型コロナウイルス禍による混乱がいくぶん落ち着き、港湾の検疫体制緩和に伴う滞船の解消も市況を下押しし、用船料は全船型で前年同期を下回った。一方、ウクライナ情勢を背景に石炭調達先がロシアから他地域へシフトしたことによる中小型撒積船の輸送トンマイルの増加などが市況を下支えし、安定した推移となった。大型LPG(液化石油ガス)運搬船は、米国からのLPG輸出の増加で市況は高水準で推移した。そのような状況下で、円安が収益を大きく押し上げた。

23年3月期通期の連結業績については22年7月時点の予想値を上方修正した。売上高は2450億円(従来予想2170億円)、営業利益は320億円(290億円)、最終利益は270億円(260億円)とした。