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川崎汽船3Q、ドライは中国向け穀物需要がけん引

2023年2月3日 (金)

財務・人事川崎汽船が3日発表した2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比31.0%増の7287億9100万円、営業利益が3.5倍の805億9300万円、純利益が50.8%増の6382億2100万円となり、増収増益で着地した。持分法適法関連会社オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)の業績が好調だったことから、持分法による投資利益として5736億円を営業外収益に計上し、利益の大幅な増加に寄与した。

ドライバルク事業について、大型船は昨年7〜9月から年末にかけ、新型コロナウイルス禍を契機にひっ迫していた船腹需給が緩和され、輸送需要の減少により市況は軟調に推移した。中・小型市況は、4〜6月に市況を下支えしたインド向け石炭輸送や欧州向け鋼材輸送需要が減ったことに加えて、中国の滞船緩和の影響で軟化した。一方で、中国向け穀物の需要増がけん引し、おおむね堅調に推移した。

液化天然ガス(LNG)輸送船事業などは、中長期の用船契約に基づき順調に稼働し、安定収益に寄与した。国内物流・港湾事業は、国内コンテナターミナルの全体的な取扱量が中国航路で減少傾向が見られたが、前年と同水準を保った。曳船事業は作業数が堅調で、倉庫事業では取扱量が引き続き底堅く推移した。

一方で、国際物流事業ではフォワーディング事業が海上・航空ともに貨物輸送需要が減少傾向が継続。完成車物流事業では、豪州向け自動車の数量調整に伴い陸送取扱台数、保管台数がともに落ち込んだ。

同社は23年3月期通期業績予想を修正し、売上高は9400億円(前回予想は9200億円)、営業利益は850億円(800億円)、経常利益は6600億円(7100億円)、純利益は6500億円(7000億円)に見直した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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