大和、岩手・花巻で2棟目のマルチ型施設を着工

拠点・施設大和ハウス工業は15日、岩手県花巻市でマルチテナント型物流施設「DPL岩手花巻II」を着工すると発表した。同市内初のマルチテナント型物流施設として、2020年7月に完成した「DPL岩手花巻」が満床になったため、隣接地に新施設を建てる。完成は1年後の2024年3月を予定する。

▲DPL岩手花巻II（出所：大和ハウス工業）

発表によると、施設は平屋建てで延床面積は1万9255平方メートル。最大3テナントの入居が可能で、6200平方メートルの区画から入居できる。半導体、自動車部品関連、インターネット通販事業者や小売業者、東北方面への配送を手掛ける事業者に加えて、近隣にある工業団地も点在しており、団地内で生産する商品の保管場所としても利用可能。

立地は東北自動車道の花巻インターチェンジに近く、釜石自動車道や秋田自動車道へのアクセスも容易。岩手県内に加えて、北東北エリアへの配送拠点にも向いている。またJR東北線の花巻空港駅から1キロに位置するため、周辺の住宅街からも通勤に便利な場所で職住近接の就労環境が整っている。

機能面では、地域の特性に対応するため、最大20台接車できるトラックバースを屋内に整備。雨や雪の天候の影響を受けないよう、荷物の積み降ろしや通行ができるようにした。

▲（左から）大和ハウス工業の浦川竜哉取締役常務執行役員、花巻市の上田東一市長（出所：大和ハウス工業）

DPL岩手花巻IIの着工に合わせ、大和ハウス工業は地元の花巻市と地震発生時における物資集積協力に関する協定書を締結した。DPL岩手花巻における災害協定と同様に、施設を発災時の支援物資の一時保管や集積場所として活用してもらうほか、集積場所での物資受け入れや仕分け、保管など運営支援も行うことなどが盛り込まれている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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