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遠州トラック新中計、先端技術投資でDXを推進

2023年3月30日 (木)

財務・人事遠州トラックは29日、創業60周年となる2025年を最終年度とする、3か年の新中期経営計画を発表した。物流サービス拡充による事業領域の拡大や、先端技術の積極的な導入によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進などを明記した。

物流サービスや事業領域の拡大への取り組みとして、中継輸送のプラットフォームを生かした輸送ネットワークや共同配送網の拡充を挙げた。中継輸送による関東・関西間の物流サービスの取り扱いを拡大することで、ドライバーが日帰り運行が可能な環境を構築し、ドライバー不足の解決につなげる。また、同社が本拠とする静岡県をはじめ、関東圏や中京圏の共同配送ネットワークを拡充し、業務の効率化やCO2削減につなげる。

ほかには、東海圏での新規EC(電子商取引)顧客を開拓することによるEC物流の拡大▽同社拠点を周辺メーカーの原料・資材の集積場とすることに加え、顧客ごとに最適な納品形態を実現する調達物流の進化▽原料・資材の調達拠点や製品の消費地在庫拠点としての物流拠点の新設――などを推進する。

これらの事業戦略遂行のため、先端技術への投資規模を拡大し、DXによる物流サービスの革新と業務の効率化・省人化を推進する。輸送面では自動配車システムを全社展開し、業務の標準化と配車の効率化を推進する。また、EV(電気自動車)トラックの導入を漸次的に進めていくことも示した。

同社はまた、人材が事業の価値を高める人的資本であると捉え、従業員の処遇と職場環境を改善するための投資を行うとしている。従業員の愛社精神を高める取り組みで、多様な人材の募集と確保に努める。

最終年度の25年度通期の数値目標として、事業投資額を90億円と設定し、営業利益522億円、純利益36億5000万円を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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