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航空輸送でSAF利用広がる、郵船ロジが新サービス

2023年4月5日 (水)

ロジスティクス郵船ロジスティクスは5日、持続可能な代替航空燃料(SAF、サフ)を利用した新サービス「Yusen Book-and-Claim」の提供を開始すると発表した。航空輸送に同社が保有するSAF割当量を適用することで、顧客のサステナブル輸送を支援する。SAFを利用した航空輸送サービスは各国のフォワーダーが着手し始めており、国際航空輸送でSAFの存在感が高まりつつある。

発表によると、国際航空輸送によって排出されるCO2は全世界の排出量の2%を占めているが、SAFは従来のジェット燃料と比較してCO2排出を8割削減できる代替航空燃料として注目される。

郵船ロジもSAFを利用した航空輸送への取り組みを積極化しており、今回のサービスでは国際航空輸送から排出されるCO2排出削減量証明書の発行にも対応、顧客がより明確に削減量を把握できるようにした。

SAFは生活する上で排出される廃棄物や廃油、植物などを原料とする燃料で、既存のインフラを活用し、従来のジェット燃料などと混合できることから「CO2を大幅に削減できる次世代の航空燃料」として注目度が高い。燃料の製造には原料となる廃棄物がかなりの量を必要とするため、これらを安定して収集、製造できる仕組みづくりが、サプライチェーンの安定に向けた課題となっている。

郵船ロジは温室効果ガス(GHG)の排出実質ゼロを指すネットゼロエミッション化を実現するため、SAFを重要な存在であると位置付け、2022年から航空会社のSAF利用促進に向けたプログラムに参画するなど、航空会社との連携を強めてSAFを利用した輸送ネットワークの拡充を進めている。最近では米ユナイテッド航空や独ルフトハンザ・カーゴとSAFを利用した航空輸送に関する契約を交わしている。

郵船ロジ、ルフトハンザとSAF利用航空輸送で契約

郵船ロジ、持続可能な航空燃料の利用に協力|短報

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LOGISTICS TODAY編集部
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