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トレーディア、円安で国際部門が伸長し増収増益

2023年5月11日 (木)

財務・人事トレーディアが11日発表した2023年3月期通期決算は、売上高が前期比8%増の198億5500万円、営業利益は同48.5%増の4億4300万円、経常利益は39.3%増の6億1900万円、最終利益が69%増の5億1800万円の増収増益となった。

主力の国際部門では売上高が13.5%増の118億5200万円、営業利益は88.7%増の5億3900万円と大きく伸長した。輸出入ともに運賃は下期にかけて下落基調で推移したが、円安が継続したことでドル建て運賃収入が増加したため利益を押し上げた。輸出は航空便のスポット案件や北米向け三国間、台湾、インド向け設備などが好調で取扱量は前年並みを維持し、売上高は5.4%増だった。輸入は中国からの靴・衣類関連の低迷が響き取扱量は大きく減少したが、売上高は16.3%増となった。

輸出部門では食料品と雑貨が伸長して取扱量は微増だったが、取扱件数が大きく減少し売上高が3.9%減の26億4300万円、営業損益が7400万円の赤字と減収減益。輸入は繊維製品と機械製品が減ったが、雑貨が大きく増加して取扱量は11.6%増、取扱件数も前年を上回った。売上高が3%増の51億5900万円と増収だったが、高付加価値案件が少なく営業損益は8500万円の赤字を記録した。

今後は地政学リスクへの対応や脱炭素化へ向けた潮流のなか、国際物流網の安定化に伴う物流コスト削減意識が強まることによる同業間の価格競争の激化が予想され、24年3月期は通期業績は減収減益を予想。売上高が14.4%減の170億円、営業利益が36.8%減の2億8000万円、経常利益が32.2%減の4億2000万円、最終利益が42.1%減の3億円としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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