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JR貨物、22年8月の大雨響き営業赤字36億円に

2023年5月12日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は12日、前3月期連結決算を発表した。売上高は前期比0.6%増の1876億円となったが、営業損失36億円(前年同期は14億円の利益)、経常損失43億円(前年同期は2億円の利益)、最終損失40億円(前年同期は14億円の損失)と、営業・経常赤字を計上した。

(イメージ)

鉄道ロジスティクス事業では、2022年8月の北海道・東北・北陸地区の大雨などの自然災害、新型コロナウイルスや物価上昇による消費低迷、ウクライナ情勢の長期化に伴う原油価格高騰などが運輸収入の伸びを妨げ、経営成績に影響を与えた。

また、積合せ貨物の需要が高まる中、23年3月のダイヤ改正に伴い、関東と関西間の輸送力を増強して九州発関東向け列車の速達化を図ったが、新型コロナウイルスや原材料費の高騰による消費低迷、8月の大雨による一部路線の不通などが影響し、多くの品目の輸送量が前年を下回った。

経費面では原油高や物価上昇によるコスト増に対処するため、不要不急の工事や施策を精査。固定費削減の取り組みとして、機関車の検査周期の最適化やフォークリフト用の再生タイヤ(リトレッドタイヤ)の使用拡大などを実施した。

これらの結果、鉄道ロジスティクス部門の売上高は前期比0.4%減の1674億円、営業損失は148億円(前年同期は営業損失92億円)となった。

今期は売上高で前年度比5%増の1971億円を見込む。営業利益、経常利益、最終利益はそれぞれ32億円、36億円、13億円となる見通しで、営業損失からの回復を予測している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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