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AI搬出入予測で港湾荷役効率を大幅向上、国交省

2023年5月26日 (金)

行政・団体国土交通省は26日、コンテナターミナルのオペレーションにAI(人工知能)を活用して荷役効率を向上させる実証で、コンテナヤードに蔵置されたコンテナを移動させる「荷繰り」の回数を最大83%削減するなど、実運用への導入が可能であることを発表した。

実証では、コンテナ搬出入日時予測などの機能を持つAIシステムを構築し、ターミナルオペレーションシステム(TOS)とAIシステムを連携した上で、通常時とAI活用時のオペレーションを同時並行で実施。従来は船から荷揚げしたコンテナをヤードの空きスペースに順次蔵置しており、引き取りが早いコンテナの上に遅いコンテナが積み上がり、コンテナを移動させる荷繰りが多くなる課題があった。

AIシステムが搬出入のタイミングを予測することで、引き取りの早い貨物を遅い貨物の上に蔵置できるようになり、不要な荷繰りを削減することに成功した。荷繰りの回数が減ったことで荷役機械の往復稼働も削減した。

▲取組の概要(出所:国土交通省)

国交省はまた、2019年から実施しているコンテナオペレーションにAIを活用したさまざまな実証の結果をまとめ、事業者がAIシステムの導入を検討する際のガイドラインをまとめた。事前検討から導入作業、運用、改善と各段階での手引き書として役立てる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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