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外航コンテナの国内フィーダー輸送、6.7%減少

2010年10月18日 (月)

ロジスティクス日本内航海運組合総連合会(内航総連)は18日、2009年度の外航二次コンテナ輸送量の実態調査結果を公表した。内航海運事業者、旅客フェリー(長距離フェリー)事業者のうち、前回の調査対象会社で輸送実績のあった事業者を中心に、14社に対して調査を実施した。

 

使用船腹は、貨物船6隻(08年度6隻)、コンテナ船30隻(同28隻)、RORO船3隻(3隻)、RORO・コンテナ船1隻(1隻)、フェリー13隻(12隻)、その他3隻(2隻)で、このうち共同運航が2隻あることから、合わせて54隻(52隻)となった。

 

調査結果によると、輸送実績は実入コンテナ35万524TEU(08年度対比約8.9%減)、空コンテナ22万364TEU(約3.1%減)、総計57万888TEU(約6.7%減)となった。01年度以降の輸送実績は実入・総計ともに07年度までは増加傾向だったが、08年度からは減少傾向に転じている。

 

積地輸送量は関西が約18万9000TEU(33.1%)、関東11万TEU(19.2%)、中国6万2000TEU(10.8%)、四国5万1000TEU(9.0%)、中部4万8000TEU(8.4%)、東北4万8000TEU(8.4%)、九州4万3000TEU(7.6%)、北海道2万TEU(3.5%)の順。揚地輸送量は関西約18万TEU(31.6%)、関東11万8000TEU(20.6%)、中国6万8000TEU(11.8%)、中部6万2000TEU(10.9%)、四国4万7000TEU(8.3%)、東北4万5000TEU(7.9%)、九州3万5000TEU(6.1%)、北海道1万6000TEU(2.7%)の順となった。

 

また09年度の輸送実績を前年度調査と比較した結果、増加が著しい地域は積地・揚地ともに北海道(+67.3%、+63.3%)で、減少が著しい地域は、積地では中部(-20.4%)、中国(-20.0%)、四国(-13.8%)、揚地では四国(-19.1%)、九州(-13.2%)、中国(-11.0%)となった。01度以降の輸送実績の推移からは、積地・揚地ともに中部での輸送量の減少が特に著しい。

 

地域間流動は、関西-中国・四国・九州の間、関東-中部・東北・北海道の間で多く、前年度調査結果との比較では、関東-中部の間は減少し、逆に関西-中部の間は増加した。また、前年度調査結果と比べて、関東-関西、中国-九州の間は減少が著しく、北海道-関東の間は増加が顕著だった。

 

実入コンテナの積量は関西、関東、中国、中部、東北の順で多く、空コンテナの積量は関西、関東が多い。また、実入コンテナの揚量は関西、関東が多く、空コンテナの揚量は、関西、中国、中部、東北の順で多い。

 

20フィートコンテナの積量は関西、中国、四国、関東の順で多く、40フィートコンテナの積量は関西、関東、東北、中部、中国の順に多い。20フィートコンテナの揚量は関西、中国、関東、四国で多く、40フィートコンテナの揚量は、関西、関東、中部、中国、東北の順に多い。相対的に、関西-中国・四国・九州の取扱量は、40フィートコンテナと20フィートコンテナの数がほぼ等しく、関東-中部・東北・北海道の取扱量は40フィートコンテナの数が大多数を占める。