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プロロジス、物流施設で再生エネルギー実証を開始

2023年6月29日 (木)

環境・CSRプロロジス(東京都千代田区)は29日、経済産業省が公募し、採択が決定した「令和5年度再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」を開始すると発表した。同実証事業ではテラスエナジーがコンソーシアムリーダーとして、豊田通商など全9社が参加する。

同実証事業は3つに分類され、「再生エネルギー余剰アグリゲーション実証」では、太陽光発電の発電予測・余剰予測の精度向上や、複数の再エネルギー発電所を束ねて統合制御(アグリゲーション)することで得られる「ならし効果」によって、計画上の発電量と実際の発電量の過不足低減の検証を行う。

(出所:プロロジス)

「発電側蓄電池の利用最適化のためのマルチユース制御実証」では、自家消費と自己託送時の効率化・コスト減を目的に、蓄電池を機械学習や統計モデルを用いて制御し、インバランス調整を検証。さらに卸電力市場取引・容量市場・需給調整市場の取引市場での取引による経済性向上を検証する。

「需要側蓄電池の利用最適化のためのマルチユース制御実証」では、蓄電池の充放電制御による電力使用のピークカットの検証や、卸電力市場取引・容量市場・需給調整市場の取引市場での取引による経済性を検証を実施する。

同社によると、再生可能エネルギーは発電量が天候に左右されるため、発電予測・余剰自己託送予測の精度向上が不可欠。今回の実証ではテラスエナジーが提供する、発電電力の利用最適化や発電予測・余剰予測などを行う総合VPP(バーチャルパワープラント:仮想発電所)プラットフォームサービス「ReEra」を用いる。VPPは、再生可能エネルギーや蓄電池、電気自動車の小規模なエネルギーリソースをIoT機器によって制御し、一つの大きな発電所のように機能させる。ReEraの機械学習には、運営中である物流施設「プロロジスパーク草加」に設置予定の蓄電池と太陽光発電等のデータを活用するという。

▲プロロジスパーク草の太陽光パネル設置完了後のイメージ(出所:プロロジス)

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LOGISTICS TODAY編集部
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