日通とビール4社、鉄道の災害時代替輸送で協業

フード日本通運は30日、ビールメーカー大手4社の物流事業会社であるアサヒロジ（東京都墨田区）、キリングループロジスティクス（中野区）、サッポログループ物流、サントリーロジスティクスの4社それぞれと、鉄道輸送での災害発生時のバックアップ輸送体制の構築や、今後の労働力不足に対応するため、物流安定化に向けた協定を締結したと発表した。

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2024年問題が間近に迫り、労働力不足の解決策として、大量輸送が可能で環境にやさしい鉄道貨物輸送が注目されているが、近年多発している自然災害によりサプライチェーンに甚大な影響を受けやすいのが課題となっている。日通はビール大手4社の鉄道貨物輸送におけるバックアップ体制を共同で構築し、輸送障害発生時の安定したサプライチェーンの維持に努める。

具体的には、輸送障害発生時、ビール物流事業会社4社が可能な範囲で車両を手配し、各貨物駅で鉄道輸送できない貨物を積み替え、配達先まで届けることを目指す。モーダルシフトを加速させることで中長距離の輸送能力不足の解決、脱炭素などESG経営に寄与する。

今後も協業に参画する企業を募集し、バックアップ体制の増強を図っていく。また、気象予報会社と連携することで気象予報データをいち早く取り入れ、自然災害で鉄道輸送網が寸断される前に、早期にトラックへの輸送モード変更を顧客に提案する体制づくりも進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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