ロジスティクスNIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は16日、グループ会社の日本通運と神奈川臨海鉄道(川崎市川崎区)が協力し、日産自動車・栃木工場向け自動車輸入部品の一部を、トラック輸送から鉄道輸送へ切り替える取り組みを発表した。日本貨物鉄道(JR貨物)が実施した3月のダイヤ改正により新設された、横浜本牧駅‐宇都宮貨物ターミナル駅間で国際海上コンテナ輸送の鉄道輸送を開始する。
ことし4月のトラックドライバーの時間外労働規制強化により、中・長距離トラック輸送の人手不足が大きな課題となっていることを受け、両社は横浜本牧駅‐宇都宮貨物ターミナル駅間でのトライアル輸送を経て、同区間での40フィートコンテナの鉄道輸送を開始した。国際海上輸送で広く利用される40フィートコンテナはサイズが大きく取り回しが悪いことから鉄道輸送では一般的に使われておらず、鉄道を使う際には積み替えを行う必要があったが、両社の協調により積み替えを行わずに輸送を行う仕組みを開発。
日本通運は従来から、日産自動車の長距離区間の調達物流では鉄道輸送を積極活用しており、今後は中距離区間でも鉄道輸送を拡大していく方針だ。当初は1日に40フィートコンテナ2本の輸送を週に5日行い、年間140トンのCO2排出削減を見込んでいる。
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