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NEC、PC物流のCO2排出量を約25%削減

2010年10月19日 (火)

産業・一般NECとNECパーソナルプロダクツは19日、ビジネスパソコン輸送でモーダルシフトを実施し、輸送の効率化により物流時に排出されるCO2を約25%削減すると発表した。

 

NECはこれまで、パソコンの製品輸送時に発生するCO2を削減するために製品の梱包箱の設計改良に取り組み、この二年間で40%の小型化を実現してきた。業界で最小クラスの梱包箱サイズであり、CO2削減の環境面だけでなく、一度に輸送できる物量が増やせるため、輸送や保管コスト低減にも大きな効果があった。

 

このほど、さらにCO2を削減するために、トラックなどの輸送と比較して80%以上のCO2削減効果がある貨物列車の輸送に切り替え、物流時に排出されるCO2を約25%削減する。まずは、パソコンの生産を行うNECパーソナルプロダクツ米沢事業場から関西エリアへの出荷分からの適用を開始し、順次対象エリアを拡大していく。10月から試行を開始し、最終的にはビジネスパソコンの約30%を鉄道輸送に変更する。

 

貨物列車輸送の場合、トラック輸送と比較して輸送時間を要するため、米沢事業場では生産革新やそれを支える生産・物流管理システム(MESシステム)を強化した。生産の準備段階の「かんばんシステム」や「ミルクラン方式」、見える化などの生産進捗管理、物流管理などを強化することにより、生産リードタイムを短縮し、従来と同などのデリバリーのリードタイムや搬入先変更への対応などの柔軟性も維持した上でモーダルシフトを実現する。

 

NECでは「パソコンの生産・物流から廃棄に至るまで、環境に配慮した取り組みを継続強化するとともに、今後もNECパーソナルプロダクツの生産革新で培ったノウハウをもとにしたMESソリューションを提供していく」としている。