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山九、サウジ製油所の日常保全業務で内示

2012年10月30日 (火)

ロジスティクス山九は30日、サウジアラビアの「サウジアラムコ・トータルリファイニング・ペトロケミカルカンパニー」(SATORP社)と商談を進めていたジュベール製油所の日常保全業務について内示を受け、受注が確実となったと発表した。

SATORP社から内示を受けたのは、来年初頭にアルジュベールで操業を開始する大規模石油精製プラント「ジュベール製油所」(40万BPD)の日常保全業務で、2社にアウトソーシングされる。

同社はトッパー2系列のうち1系列とボイラーなどのユーティリティーを担当する。期間は11月から2019年10月までの7年間で、3年延長のオプションが含まれる。

これまで、サウジアラビアではプラントオーナーがインハウスでメンテナンスを行っており、今回のようにメンテナンスを計画段階からアウトソーシングするのは、初めてのケースとなる。

このため、SATORP社は2年間をかけ、各国の有望企業数十社を対象に調査、ヒアリングを実施し、最終的に山九を含む2社を決めた。

山九は、メンテナンスのアウトソーシング事業に取り組んできたが、日系企業以外からの海外大型日常保全の受注は初めて。同社はシンガポールに中東・東南アジアエリアを管轄する「山九東南アジアホールディングス」を2年前に設立しており、今回の案件では、同社とサウジアラビアの地元企業で合弁会社を設立して対応する。

同社では「中期経営計画の初年度における本件の受注は、今後に大きな弾みをつける」と期待感を示している。