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コニカミノルタ、英国の物流事例で環境表彰

2013年12月17日 (火)

認証・表彰コニカミノルタは17日、自社グループで取り組んでいる環境活動の事例を公表した。物流分野では、英国の販売会社が環境表彰「グリーンアップル賞」を受賞した事例を紹介。この事例で、販売会社は使用済み包装材の再資源化を徹底し、環境負荷低減とコストダウンにつなげている。

コニカミノルタの英国情報機器販売会社「コニカミノルタビジネスソリューションズ(UK)社」(コニカミノルタUK)は、物流拠点で包装材の再資源化の取り組みに対して、世界的な非営利環境団体「グリーン機構」から「グリーンアップル賞」を受賞。

1994年に始まった同賞は、地球環境保全の推進を目的とする非営利団体グリーン機構が優秀事例を表彰するもので、英国環境局や環境衛生研究所、廃棄物管理協会などの有識者からなる審査員の審査を経て受賞が決まった。

11月にロンドンの英国下院で開催された表彰式で、コニカミノルタUKの代表者にグリーンアップル賞が授与された。

同社では、複合機の包装材として発泡スチロールを使用しているが、緩衝材として高い性能を持つ特長がある一方、使用後にかさ高いものを産業廃棄物処理業者がトラックで運搬する必要があるため、より効率のよい資源循環が物流拠点の課題となっていた。

コニカミノルタUKでは、発泡スチロールを圧縮してインゴット(塊)に成型し、再生材として資源循環させる施策にいち早く着手、07年から基幹物流倉庫で展開している。

13年には圧縮装置を更新し、さらなる生産性向上に注力。インゴット化された発泡スチロールは業者を通じて売却し、再生プラスチック製品のメーカーなどが材料として利用することで、資源が社会全体で循環して活用される。

インゴット化で体積が小さくなった発泡スチロールは、少ないスペースで保管できるため、倉庫の効率的なスペース活用につながっているほか、輸送に使うトラックの台数も削減し、輸送コストの引き下げや運搬に伴うCO2排出量の削減に寄与している。

このほかにも、使用済みビニール袋を圧縮して排出することで運搬効率を高めるなど、資源循環とコストダウンの両方を推進。こうした環境負荷低減とオペレーションの効率化に向けた積極的な取り組みが高く評価された。

コニカミノルタでは、英国の取り組みを日本の基幹物流倉庫にも水平展開している。